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    振袖コラム

    2021.6.25

    振袖のたたみ方や保管方法、お手入れ方法を解説!【持ち運び方法も】

    振袖のたたみ方や保管方法、お手入れ方法を解説!【持ち運び方法も】

    ハレの日のお召し物として、振袖の着用は定番です。 しかし振袖の種類や柄、着付け方等にこだわっている人は多くいても、着用した後の畳み方や保管方法を分かっているという人は意外に少ないのではないでしょうか。 そのためこの記事では、振袖や帯等の畳(たた)み方や、畳む前のお手入れ方法、適切な保管方法を解説します。

    振袖をたたむ前のお手入れ方法

    ここでは、振袖を畳む前のお手入れ方法を紹介します。

    関連記事:振袖を汚さない脱ぎ方とは?振袖の脱ぐ場所と最適な保管方法について解説します

    湿気をとる

    振袖を畳む前にまず行っていただきたいのが、湿気を取ることです。

    和服は衣類の中でもカビが発生しやすく

    着物専用のハンガーを用意して、十分に陰干しをしましょう。

    具体的には、以下の流れで行います。

    1. 振袖や長襦袢(ながじゅばん)、帯を着物専用ハンガーにかける
    2. 直射日光が当たらない風通しの良い部屋で1~2日陰干しする

    陰干し中、振袖を干してある部屋の電気はつけないようにしましょう。

    基本的には部屋の扉を開けるなどして風通しを良くすべきですが、天気が悪い場合は部屋を閉め切って除湿してください。

    振袖の汚れを確認する 

    振袖をしまう前に、汚れの確認をすることが大切です。

    シミは時間が経つほど落としにくくなってしまい、シミや汚れをそのままにしておくと虫に食われてしまったりカビが発生する原因になったりします。

    振袖の中でも衿と袖の一番下の部分(袖底と言います)、裾の3か所は汚れが付きやすいため、重点的にチェックしましょう。

    振袖の汚れを落とす方法

    振袖にシミを見つけたら、自分で落とす方法もあります。

    シミの原因によっても落とし方は異なり、例えば汗のシミであれば以下の流れで染み抜きをします。

    • 応急処置として、乾いたタオルで水気をふき取りましょう。
    • 脱いだ直後に霧吹きなどで汗シミの部分を湿らせ、タオルで充分に水気をふき取って風通しの良い所に置いておきます。

    ただし、輪ジミができたり変色したりすることもあるため充分に注意し、不安な場合は無理せず業者へ早めに連絡しましょう。

    帯の汚れを確認する

    和服を脱いだら、帯の汚れもすぐに確認しましょう。

    帯は頻繁に洗濯する必要がないアイテムですが、自分で洗うことは基本的にできないため、洗わずに以下のお手入れをします。

    1. 着物専用ハンガーにかけて、陰干しを行う
    2. もし汗をかいていたら、硬く絞ったタオルで裏面をよくたたいて汗抜きをする
    3. チリやホコリを落とすため、和装用ブラシで丁寧にブラッシングする
    4. タトウ紙にしまい、風通しの良い場所で保管する

    帯締めは、房を整えて収納しましょう。

    房をくしでとかして整えておくと収納しやすく、房にかぶせる透明のカバーを利用するとより簡単に収納できます。

    帯の汚れを落とす方法

    帯の汚れは基本的に自分で落とせません。

    もし帯に汚れを発見した場合は、なるべく早くクリーニング店に汚れ除去の依頼をしましょう。

    クリーニング店に帯を持っていく時には汚れ・シミの位置や種類を可能な限り伝えることで、的確な処理をしてもらえる可能性が高まります。

    また、着物のクリーニングには洋服よりも時間がかかることが多く、1ヶ月以上かかると覚悟しておく必要があります。

    もしすぐに着用する予定がある場合は、スケジュールに注意しましょう。

    関連記事:振袖のクリーニングタイミングは?値段相場や業者選びのポイントも!

    振袖のたたみ方 

    ここでは、振袖の畳み方やしまい方について解説します。

    関連記事:振袖の正しい保管方法を解説!振袖のたたみ方やお手入れ方法も紹介!

    振袖をたたむ前に

    振袖を畳む際には、以下のようなポイントに気を付けることが大切です。

    • 振袖全体を広げられるような広い空間で取り組む
    • 袖を広げて畳む前に、まず床や畳をきれいにする
    • 手も充分に洗い、ハンドクリームは付けない
    • きものに汚れがつかないよう、たとう紙や布を敷いた上で畳む
    • 刺しゅうや金彩加工の振袖は、その部分に和紙を当てて畳む
    • 刺繍や模様の部分に折り目をつけないように気を付けて畳む

    振袖のたたみ方

    ここでは、一般的な振袖の畳み方である「本畳み」について解説します。

    1. 衿肩あき※を左にして平らに広げ、下前身頃の脇縫いを折る

    脇線※で折り込みます。正しく折れていれば振袖の表面が見えます。

    1. おくみ※を衿肩あきから裾まで折り返す

    正しく折れていれば、おくみの部分で振袖を着た時に内側になる部分が見えます。

    1. 衿の肩山のところから斜めに中に折り込み、衿を合わせる

    身頃※がだぶついても、問題ありません。

    1. 上前脇縫いを下前の脇に重ね、背縫いを折る
    2. 左袖を袖付け線から折り、後身頃の上に重ねる
    3. 下側の袖(右袖に当たります)を身頃の下に折る
    4. 身頃を衿から二つ折りにする

    たとう紙のサイズにより、三つ折りに畳む場合もあります。

    ※衿肩(えりかた)あき……肩山の位置にある横方向の切り込み

    ※脇線……着物のサイドにある線

    ※おくみ……着物の左右にある前身頃に縫い付けられた衿から裾(すそ)までの細長い布

    ※身頃(みごろ)……胴体を包む部分の総称

    振袖のしまい方

    振袖をしまう際には、防湿効果が高く虫を寄せ付けない桐のたんすが最適です。

    また、たんすは上の段ほど湿気がたまりにくいため、良い着物ほど上の方の引きだしにしまうようにしましょう。

    桐のタンスや通常のタンスがなく衣装ケースにしまう場合も、底に直置きするのではなく中にすのこを敷いてその下に除湿剤・除湿シートを入れることをおすすめします。

    また、購入時についてくる持ち帰り用の箱を使って保管するのは避けましょう。

    紙の箱は外の湿気を吸収してしまい、中のに入っている着物に悪影響を及ぼします。

    振袖の保管のコツ

    振袖を保管する際には、防虫剤や除湿剤、乾燥材も一緒に入れて保管することをおすすめします。

    ただし、防虫剤は数種類を併用すると化学反応を起こしてシミや変色の原因になる可能性があるため1種類だけにしましょう。

    また、1種類だけでも直接着物の上に置くとシミや変色の原因になる恐れがあります。

    市販の防虫剤や除湿剤は約半年で交換が必要ですから、定期的に交換することも大切です。

    さらに、半年に一度程度は空気が乾燥した日に虫干しをすることも重要です。

    カビや虫害を防ぐため、日が当たらない場所で風にさらすようにしましょう。

    振袖の帯のたたみ方

    振袖の帯のたたみ方

    ここでは、振袖の帯の畳み方やしまい方を解説します。

    袋帯のたたみ方

    ここでは袋帯の一般的なお太鼓部分に響かない畳み方を紹介します。

    1. 模様を外表にし、垂れ※の部分を下にして2つ折りにする
    2. 前ガラン折れ線が入らないように、手先部分を25cm程度内側へ降り、そのうえで2つ折りにする
    3. 上下を入れ替え、垂れの部分が上にっ来るようにして2つ折りにする

    正しくできていれば、太鼓柄が上にきます。 

    ※垂れ(たれ)……お太鼓にする方の丈の部分のこと

    名古屋帯のたたみ方

    ここでは、名古屋帯の一般的なお太鼓部分に響かない畳み方を紹介します。

    1. 手※を手前側にし、三角形に折り返す
    2. 手を左に向かってさらに三角に折り返す

    余った部分は重ねって折り返します。

    1. 手の残り部分をお太鼓の上に折り返す
    2. 左にある三角の部分を内側に折り返し、お太鼓の柄が折れないようにたれを内側に折り返す

    ※手……お太鼓に結んだ時、垂れの反対側に来る帯端

    帯のしまい方

    帯のしまい方には、具体的なルールは特にありません。

    適度なサイズに畳むか、巻いてしまっても良いでしょう。

    帯締めは和紙や薄紙で巻いて、箱に入れてください。

    振袖の小物のしまい方

    ここでは、振袖の小物のしまい方を解説します。

    長襦袢のたたみ方

    長襦袢は、以下の流れで畳んでいきます。

    1. 衿を左側にして広げて、上前が上になるようにして脇線で内側に折る
    2. 下前の脇線が身頃の真ん中になるように折る
    3. 下前側の袖を、袖口が折り目から数cm内側になるように折り返す
    4. 上前・下前を同じように内側におり、上前側の袖を折り返す
    5. 裾を持って二つ折りにする

    衿が少し出る形で折りましょう。

    また、肌着類もこの畳み方で片付けると良いでしょう。

    草履のしまい方

    草履は素材によってしまい方が異なりますが、どの素材の草履でも、まずは草履を乾かすことが大切です。

    例えばエナメル素材の草履のお手入れは、柔らかい布2枚とエナメル専用クリーナーを用意して以下の手順で行います。

    1. エナメル専用クリーナーを柔らかい布に取り、草履の汚れを落とす
    2. 残ったもう1つの柔らかい布で乾拭きする

    関連記事:疲れ知らず☆下駄や草履を上手にはこう 下駄選び、草履選び

    関連記事:袴にはどんなブーツが似合うの?袴にブーツスタイルのメリット・デメリット

    たたんだ振袖を持ち運ぶ方法

    ここでは、畳んだ振袖を持ち運ぶ方法を解説します。

    着物バッグ

    着物バッグとは、着物専用に作られたバッグのことです。

    通常のバッグとは異なって中に振袖を固定するバンド等が付けられており、ある程度の揺れがあっても形が崩れないようになっています。

    着物の着付けに使う小物専用の収納が用意されており、着物の持ち運びをコンパクトかつ楽に済ませられるでしょう。

    キャリーケース

    どうしても荷物が多くなってしまうという方には、キャリーケースの活用もおすすめです。

    通常のキャリーケースにはバンドや小分けの収納などが付けられているため、着物バッグの代用としても充分に使用できます。

    ただし、キャリーケースではスキマができやすく、それが原因で移動中にしわができてしまう可能性があります。

    タオルや新聞紙などを活用し、スキマができないように工夫しましょう。

    風呂敷

    着物と聞いてイメージが湧くのは、風呂敷ではないでしょうか。

    風呂敷の場合は長襦袢の着物や小物を載せて包むだけであり、とても簡単です。

    中身を出した後はコンパクトに畳めるため、場所を取らない点も魅力的でしょう。

    ただし風呂敷は雨に弱く、着物が雨にぬれるとシミやしわができる原因になってしまいます。

    雨天時には、ビニール袋などにしっかり包んでから持ち運ぶようにしましょう。

    まとめ

    振袖は湿気が大敵であり、畳む時にはまず風通しの良い場所で陰干しをすることが大切です。振袖や帯、襦袢などはそれぞれに最適な畳み方があるため、1工程ずつ確認してキレイに保管するようにしましょう。畳んだ着物を持ち運ぶ際には着物バッグが最適ですが、キャリーバッグや風呂敷も活用できます。

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